ベッドに横になって考えているうちに少し眠ってしまったようだ。
再度目を覚ましたが、残念ながらこの悪夢のような現実は終わってはいなかった。
やはりコンクリート部屋の中にあなたはいた。
天井の一点を見つめ少し瞑想していると
・・・コツコツコツコツ・・・
人の歩く音がする。
誰か来る。
おそらく看守なのだろう。
起きているとはバレないように、物音を立てずに格子の檻の方を薄目を開けて確認した。
深緑色の制服を着て、銃を所持している。
まぁ間違いなく看守だ。
銃を持っていた。
ということは無茶をすれば殺されてしまうということだろう。
しばらく看守の足音に全神経を集中していると
話声が聞こえる。
はっきりとなんと言っているかはわからないが、
看守がもう一人の看守と話をしている。
看守が離す言葉のところどころは理解できたので
言語としては自分と同じ言語を使う国だということはわかった。
話し声はしばらく続いていた。
どうやら上司の愚痴を喋っていたようだった。
すると話が終わったようで、片方の足音が再度こちらに近づいてきた。
先ほど、この牢屋の前を通った看守がこの牢屋の前を通りすぎ、
少し過ぎたところで足音が消えた。
カチャカチャという音だけが聞こえる。
おそらくだが、この牢屋のすぐ近くで立ち番のようなことを行うようだ。
さぁあなたはこれからどうする?