この牢屋の檻には鍵がついている。
ごつい南京錠を開けない限り、この牢屋からは出れそうもない。
音をたてると看守がやってきそうなので、それは避けたい
音をたてないように、檻の近くまで進んでみるとわかったが
檻まで近づいたとしても、看守は目視では確認できない。
ということは、看守からも今の立ち位置からはこちらのことを確認はできないはずだ。
音さえたてなければ鍵を確認はできる。
静かに檻の鍵を触れる距離にまで近づいた。
鍵穴は檻の外側についており、檻の格子に隠れる状態の位置にある。
じっくり注意深く見てみてもただのごつい南京錠だ。
活路があるとすれば、鍵穴部分。
もしどこかで針金のようなものを手に入れることができたらピッキングで開けられるかもしれない。
鍵穴の中は一応確認しておきたい。
おそらく確認したところでわからないような気はするが、、、
静かに静かに南京錠を持ち上げ、鍵穴が真下を向く状態にできた。
鍵の下から上へ見上げる形にて鍵穴の中を確認した。
やはり、のぞいたところで素人にはなんのことだかわからない。
何か活路が見つかるかと、わずかな期待をこめていたが
結局意味はなかった。
今後、針金のようなものが手に入ったら、適当に鍵穴をほじくってみようか、、、
などと考えながら、鍵から手を離した瞬間
カンッ
っと小さな音が鳴ってしまった。
油断して鍵を格子に当ててしまったのだ。
瞬間的に看守が走り近づいてくるのがわかった。
鍵に触れることはこの牢屋では御法度らしい。
ものの数秒で銃を突き付けられ、身動きを封じられた。
あなたは不審な動きをする危険人物として
さらに強固な牢屋へと移動させられた。
そしてそのまま、
その後も一度も太陽の光を見ることはなく
この限られた敷地の中で
あなたは一生を過ごしたのでした。
BAD END