目覚め_1288

1288

 

 

あなたは目が覚めた。

 

 

いつもの自分の部屋ではない。

 

 

昨晩も自分の部屋のベッドで寝る直前までスマホでSNSを確認して、そのまま寝落ちしたはずだ。

 

 

わけがわからず上半身だけを起こした。

 

 

自分は簡易なベッドの上で寝ていたようだ。

 

 

周りを見渡すと天井、壁、床、すべてが灰色のコンクリートでできている部屋だとわかった。

 

 

正面には格子の檻がある。

 

 

簡易なベッドの他には、トイレ、洗面台、机、イス、、、以上。

 

 

どれも綺麗ではない。

 

 

この環境から判断するに、これは牢屋だとわかる。

 

 

わけがわからない。

 

 

いつものようにお気に入りのバンドのライブTシャツと、半ズボンで寝ていたはずだ。

 

 

しかし、今着ているのは無地のオレンジの長袖、長ズボン。

 

 

こんな服は持っていないし、着た記憶もない。

 

 

落ち着いて、とりあえず落ち着いて考えても

 

 

この状況は刑務所の中にいるということは間違いない。

 

 

意味はわからない。

 

 

だが、事実なのだからしょうがない。

 

 

 

 

物音がまったくしていない。とても静かでそれがまた怖い。

 

 

音を出すのは身の危険を感じる。

 

 

窓も時計もないので、今が何時なのかも検討がつかない。

 

 

おそらく夜中なのではないだろうか。  

 

 

ベッドの下に靴が置いてあった。

 

 

静かに靴を履き、格子の方へ向かった。

 

 

格子から見えるだけの景色から想像するに

 

 

この牢屋前の直線上の廊下の両端に

 

 

ずらっと牢屋が隣り合っていくつも並んでいるようだ。

 

 

廊下、及び牢屋の中は暗いため、

 

 

人がいることは確認できなかった。

 

 

あと、確認できること、、、

 

 

机とイスは木でできている。

 

 

使い古してあるものの、普通に使える状態ではある。

 

 

トイレは便座のみのもので、レバーが付いている。

 

 

洗面台には蛇口がついている。

 

 

・・・

 

 

以上、、、今確認できることはすべておこなった。

 

 

わけはわからない、がもう一度、

 

 

とりあえずもう一度、ベッドに横になった。