真ん中の壁へ_9347

9347

 

 

あなたは真ん中の壁へと進んだ。

 

 

先ほどと同じように大きな壁へとたどり着いた。

 

 

壁の周辺を見渡しても銃はここにもないようだ。

 

 

一刻も早く銃を探さないと。

 

 

焦りが秒を追うごとに募っていく。

 

 

と、そのとき

 

 

 

 

ザッザッザッザッ

 

 

 

 

人の足音がする。

 

 

ザッザッ ザッザッ ザッザッ

 

 

 

明らかに走っている。

 

 

 

対戦相手のラーメスの足音だ。

 

 

 

やばい、走っているということは、

 

 

ラーメスは銃をもう見つけたのかもしれない。

 

 

 

やばいやばいやばい

 

 

 

足音はこちらに向かって近づいてきているのがわかる。

 

 

銃相手に生身で勝てるわけがない。

 

 

今できる最善の手段といえば

 

 

この大きな壁を利用して相手を撒くことだ。

 

 

あなたは心臓の鼓動が最高潮になる中、静かにタイミングをうかがった。

 

 

足音が近づいてくる。

 

 

 

 

どんどん近づいてくる。

 

 

 

 

 

もうすぐそこにいる。

 

 

 

 

壁のすぐ向こう側にまできた。

 

 

  

 

 

今だ!

 

 

 

 

 

あなたは相手が壁のこちら側にくるタイミングと同時に

 

 

 

壁のあちら側に回り込んだ。

 

 

 

 

よし、タイミングは完璧だ。

 

 

 

 

 

と感じた瞬間

 

 

 

 

 

 

 

ダダダダダダダ!!!

 

 

 

 

 

 

銃声が聞こえた。

 

 

 

 

 

バレている。

 

 

 

打たれている。

 

 

 

 

早く走れ、走れ

 

 

 

 

 

早く次の壁にたどり着いて身を隠さないと

 

 

 

 

相手の方を振り返っている余裕などなかった。

 

 

 

 

走れ走れ走れ

 

 

 

 

闘技場内は観客の歓声でおおいに盛り上がっている。

 

 

 

しかし、あなたの耳にそんなものを聞いている余裕はまったくなかった。

 

 

 

 

ダダダダ!!

 

 

 

 

ッッ!!!

 

 

 

 

あなたの右足に激痛が走った。

 

 

 

 

右足を打たれたらしい。

 

 

 

 

その場で倒れこむ

 

 

 

 

ダダダダダダダダダダダダ

 

 

 

 

 

銃弾があなたの体のいたるところに命中した。

 

 

 

 

右足への直撃が痛かったというのは瞬間的に感じたあなただったが

 

 

 

 

そのほかの銃弾の命中はもう痛いのかどうかもわからなかった。

 

 

 

 

 

必要以上に銃弾を浴びせられたあなたの周りは

 

 

 

 

 

砂煙が舞い

 

 

 

 

 

闘技場内の歓声が最高潮になる中

 

 

 

 

闘技場内に大きな音のブザー音が響き渡り

 

 

 

 

あなたの負けが相手に知らされた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BAD END