あれこれ考えていてもしょうがない。
立場は違えど相手も自分も同じ人間。
話し合えば心は絶対に通じ合うはず。
勇気を出してあなたは看守に話しかけた。
「おーい」
返事はない。
「聞こえますか」
返事はない。
「こっちに来て一緒に喋りませんか。」
返事はない。
「わたしは何の罪で捕まっているんでしょうか。」
返事はない。
「わたしはいつまでここにいればいいのでしょうか。」
返事はない。
「ここはどこなのでしょうか。」
返事はない。
「今は西暦何年の何月なんでしょうか。」
返事はない。
「ここから出してくれませんか。」
・・・ガシャッ・・・
看守が動く音がした。
看守がゆっくりこちらに近づいてくるのがわかった。
話す気になってくれたのか、と少し期待したが
この牢屋までくると、銃を突き付けられ、身動きを封じられた。
どうやらうるさくしすぎてしまったらしい。
あなたは不審な動きをする危険人物として
さらに強固な牢屋へと移動させられた。
そしてそのまま、
その後も一度も太陽の光を見ることはなく
この限られた敷地の中で
あなたは一生を過ごしたのでした。
BAD END