確かにここから抜け出すことのできるチャンスなのかもしれない。
しかし、生まれてこの方、殺人など当然のことながらしたことはなく、
殴り合いの喧嘩ですらしたことがない、そんなあなたに銃を使って人を打つ、
そんなことはできるはずがなかった。
こんな話を持ち掛けてくれたこの目の前の看守に、感謝の気持ちは伝えたが
このトーナメントへのエントリーは断った。
年に1度開催されるのだから、今年断ったとして、もし来年挑戦したくなったら、
また来年挑戦すればよい。
だが、来年は挑戦したくなかったとしても、来年の看守により選出されてしまう可能性はあるが、、、
あなたは大きな選択を迫られたが、
結果として、今まで通りのこの牢屋での生活を続けることを選択した形になった。